2012/8/14 の朝焼け。金星食は曇りでしたが、せめて月と金星が並んでいるのを撮れないかと思っているうちに明るくなってしまいました。千葉では金星食が観測できていたようです。
一番きれいに撮れた月がこんなもんでした。金星出現の少し後、月が雲間に現れたのを双眼鏡で見たら,金星が明るく輝いていました。晴れたらきれいだったでしょうね。
(2012/8/14)
Makisima Library, Vol.3
金環日蝕 (2012/5/21)や金星の日面経過(2012/6/6)の準備で太陽を眺めるようになったのですが、黒点が日々移り変わっていくのがおもしろくなってきました。高校の宇宙研究部のとき、昼間の太陽観測が嫌だったのはなんだったんでしょう…。ともかく、医者に、午前中(朝)の太陽を浴びなさいと指導されているので好都合です。強い光を浴びてから14時間後にメラトニンが増えて眠くなるリズムになるはずだという話ですね。
太陽を浴びるのはいいのですが、遮光プレートや遮光フィルタごしでも、あまり太陽を凝視したくはありません。屈折望遠鏡に太陽投影板を取り付けて観察・スケッチするのが無難ですが、望遠鏡は持っていません。古めのエントリークラス一眼デジカメ(EOS Kiss Digital N)にキットレンズ(18-55 mm)やマクロレンズ(60 mm)では写る太陽が小さくて、ときどき現れる大きな肉眼黒点がやっとわかる程度です。双眼鏡にコリメート撮影もなかなかうまくいきません(これはたぶんやり方が悪いんでしょう)。
EOS Kiss Digital Nの撮像素子はAPS-Cサイズで、22.2 × 14.8 mmです。太陽の視直径は約0.5°なので、焦点距離÷100くらいの大きさの像になりますから、焦点距離1000 mmで太陽がφ10 mmになって、素子の短辺14.8 mmにちょうどよい大きさになりそうです。1000 mmは無理でも、400 mmならφ4 mmで写真の2/3弱の大きさにはなります。少なくとも、手元にあるマクロレンズの60 mmでφ0.6 mmの太陽よりはずっとよいはず。
CANON純正の400 mmはおいくらかなというと、価格.comで EF400mm F5.6L USM、最安価格(税込):¥137,200 だそうです。高嶺の花ですね。シグマやタムロンでも400 mmや500 mmは最安値で7万5千円前後、中古でも手が出ません。
もっと安いのはないかなと、EFマウント、400 mmで絞り込むと、価格.com – ケンコー ケンコーミラーレンズ 400mm F8 [キヤノン用] 価格比較 で2万円ほど。
ミラーレンズってなんだろうと思ったのですが、反射望遠鏡をレンズ代わりに使うようなもので、シュミットカメラや反射屈折望遠鏡のような構造です。構造がゆえに、ボケがリング状になったり、AFでなかったり、カメラのレンズとしては使いにくいらしいのですが、もともと太陽(や同じ大きさの月)の撮影機材を探しているので問題なし。この値段ならと金環日蝕の少し前から購入を検討していたのですが、最低限必要なフィルター等に予想外の費用がかかったことや、常用しているズームレンズが壊れたり(☞ Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 II USM レンズを分解してみる)、本体のセンサの写りがおかしかったり(☞ デジタル一眼の撮像素子(ローパスフィルタ)の掃除)、とても買う余裕がありませんでした。
ミラーレンズを買うなら、同じような値段で天体望遠鏡のおもちゃが買えるのではないかと探したら、なくはないんですね。天体望遠鏡というと、大人の趣味なら数十万円から、入門用でもせめて十万円が予算かなと思えますが、用途を限定して割り切って使えば安物でもどうにかなるのではないかなと。「つるプラ」として有名な つるちゃんのプラネタリウム で お手軽な天体望遠鏡を買っちゃおう を眺めたら、それなりに存在している様子。ミザールやケンコーは昔から望遠鏡を作っているので名前は知っています。散歩がてら最寄りのビックカメラまで行って激安モノの実物を触ってみましたが… 架台や三脚、ドローチューブのガタが、ほんとにがたがた。それ以前に、展示品、壊れてますね…。ビクセンのポルタ2(経緯台)くらいになると触った感触がよいのですが、5万円以上のクラスになってしまいます。激安品でがっかりするくらいなら、渡部潤一先生監修の「10分で完成!組立天体望遠鏡」(星の手帖社)1,580円や、コルキット「スピカ」天体望遠鏡工作キット(手作り望遠鏡) 2,625円のほうが評判がよいですし、改造する楽しみもありそうに思えてきます。丈夫な架台(三脚)があれば天体望遠鏡一式ではなく、安い鏡筒だけでもよいのですが、三脚も壊れていて買換えたいものリストに入っていたりします(笑)
かくして、あーでもない、こーでもないとネットを眺めていたのですが、Made in Japan、スリービーチ製の超望遠ズームレンズというものを見つけました。
スケッチ代わりに太陽を撮影するにはちょうどよさそうなスペックです。どうやら、スリービーチという会社、昔は天体望遠鏡やその自作パーツを作っていたところのようです。ネットで性能や使い勝手、評判を検索してみましたが、お値段相応のように見受けられました。数が出回っていないようで、中古価格は不明。
数日後、遠くまで行った散歩のついでにハードオフを覗いたら、なんと、ガラスケースの中に 3 BEACH 600 mm がありました。3000円也。レンズの標記では
ついていたのはミノルタのマウント。しかし、T マウント(ネジ)ですから、ビクセン製でもケンコー製でも、天体望遠鏡と一眼カメラを接続するTリングがそのままマウント変換アダプターになります。Tマウントというのはケンコーのミラーレンズの仕様を眺め始めてから私は認識した言葉ですが、かつてタムロンが開発したマウントだそうで、T2 ともいうようです。マウントというといかめしいのですが、φ42mmでピッチ0.75mmの細かいネジが切ってある、ただの筒です。天体望遠鏡で直焦撮影をしようとした人なら、名前は覚えていなくても、あぁ、あれか、とわかりますね。
3千円でもしばらく迷っていたのですが、結局購入しました。Tリングも通販で手配。(薬代、サプリメント代と思えば安い、安いよ、たぶん…)
梅雨時で太陽が出ない日が続いていますが、やっと試しました(2012/7/2 14:38 JST。3 Beach 60E 600mm、Canon EOS Kiss Digital N、ND 100000)。手元の三脚(と組込みの雲台)では、太陽を写真中央に入れるのは困難でした。軽くコツンとたたいただけで太陽が写真の外に飛び出すような感じです。さすが600 mm、35 mm換算で960 mm。太陽が 0.5 ° しかありませんから、頑丈で微動できる架台でなければそんなもんでしょう。
トリミングして太陽をいっぱいに拡大したのがページ上部の写真で、黒点がわかります。双眼鏡(8 × 42。アストロソーラー フィルター)で眺めたのと同じくらいには黒点が撮影できています。3千円のレンズでこれだけ写ってくれれば上出来です。
マニュアルレンズだとわかっていて買ったのですが、カメラ本体側でフォーカスエイドが効かないのは盲点でした。EOS用のEF(EF-S)レンズだと、AF/MFのフォーカス切り替えスイッチをMFにしていても、焦点が合えば、ファインダーに赤いマークが出て、ピピッと電子音が鳴ります。そのつもりでいたら、本当のマニュアルレンズでは、カメラ本体で合焦判定をしてくれないので、赤いマークもピピッもないんですね。では、 レンズ側に距離目盛りがあるかというと、全くありません。Tマウントで各社のボディ・マウントに変換する構造上、どこが無限遠か決められないのは当然なのですが、目盛の線も印刷されていません。とりあえず、だいたいの見当を付けて目印にテープを貼り、フォーカスリングを少しずつ移動して、太陽黒点の写真を撮ってはPCに取り込んで拡大して、一番鮮明だったのがこの写真です。もう少し合わせ込めそうなのですが、途中で曇ってしまいました。機会を見つけて、
などを参考に、再試行することになりそうです。
(マニュアルレンズでフォーカスエイドを使えないか に続きます)
(2012/7/3)
3 BEACH レンズの写真は、安価な望遠レンズで太陽を撮影してみた(その2) にあります。
(2012/7/4 追記)
2012/5/21 の金環日蝕は曇りや雨のところがあったようですが、埼玉県北本市では多少の雲があったものの、よく見えました。
一番上は、午前 7:01~8:29 に撮影した写真を比較明合成フリーソフトの SiriusComp で重ね合わせたものです。CANON EOS Kiss Digital N (センサは APS-C サイズ)にマクロレンズ 60 mm(標準ズームは壊れてます…)、太陽用の減光フィルター ND100000、パソコン画面で確認しながら 30 秒のインターバル撮影。日食終了後、Photoshop で並べながら4分間隔を採用しました。太陽の視直径は 0.53°、1分あたり0.25°ほど動くので(360° ÷ 24時間 ÷ 60分 = 0.25 °/分)、太陽1個分ずつ並べるには2~3分以上の間隔が必要です。天文年鑑では5分間隔をおすすめしていますね。
Windows Live ムービー メーカー で .wmv 動画にしたもの:
金環食 2012/5/21 6:59~8:30 (JST) のタイムラプス(コマ撮り)映像 (.wmv)
APS-C サイズに60 mmでは、日蝕の全行程は3~4分割になります。金環食前後も撮影しました。欠け始めるころまでは雲が多かった様子がわかります。
ピンホールによる投影はいくつか試しましたが、木漏れ日が一番綺麗でした。見慣れた木陰がだんだん尖って、三日月になり、輪になり、風とともにゆらゆら揺 れて。木は高さがあるので太陽の像が大きく拡大されますし、たくさんの太陽がちりばめられますし。皆既日食では木漏れ日で輪は見えませんから、金環日蝕な らではの体験です。
木漏れ日のピンホール投影、ふだんも太陽の丸い像が日常的に見えているということになります。ふだんの丸い太陽が輪や三日月になっただけのはずなんですけどね。全く違って感じられます。
ピンホールで日付を投影するのは日食のたびにやっています。その割には上達していませんが、ここにメモ書きを残しておけば次はもう少しうまくできることを期待して。
はじめは、A4版に16ドット マトリクスで漢字を書こうとしたのですが、太陽のリングをかなり小さくしないと重なってしまうので没にしました。ピンホールと投影面の距離が20 cmのとき、太陽の直径が約2 mmになるので、上図の ● は約2 mm で描きました。16ドットは、1文字か2文字程度ならいいかもしれません。Excel の枠を正方形にして●を埋めていくとわかりやすいです。図のフォントは JIS X9051 「表示装置用16ドット字形」です。Web で閲覧して写しました。
実際に使った8ドットの文字は自分で適当に作りました。数字4文字なら探すより作ってしまったほうが簡単。自由に使えるビットマップのフォントを探すなら、古いLinuxのX11のBDF形式や、DR-DOSの解説サイトからたどるといいかもしれません。ドットマトリクスのLEDやLCDも参考になります。「●」でデザインしたあと、穴の中心を示す「+」に全置換しておきます。
描いた文字はプリンタでコピー用紙に出力し、黒のラシャ紙に重ねて仮留め、ダンボールの上で画鋲をぶすぶすと刺していきました。
使ったダンボール箱は、350 × 250 × 210 mm のもので、写真の手前がピンホール面、向こう側の内側のA4コピー用紙が投影面です。フタのところを自分側に向けて、中をのぞき込みます。ピンホールと投影面の距離が250 mm なので、太陽の像の直径はおよそ 250 ÷ 100 = 2.5 mm となります。箱の内側は黒く塗っておいたほうが乱反射せずに像がはっきり見えるはずですが、実物は、黒のスプレーをざっと吹いただけの手抜きです。
もともとは、ダンボールのピンホール面はくりぬいて、黒のラシャ紙のピンホール面にするつもりでした。天気予報が「曇り」だったので、ピンホールは暗すぎて見えないだろうと、ダンボールに開いたピンホールのままで当日に至ってしまいました。さらにもともとはこのダンボール箱に金環食時の高度になるような脚を付けるつもりでした。手持ちでぐらぐらするとうまく投影できないことは経験済みだったのですが、ピンホールは使わない前提で手抜きしました。(案の定、当日後悔しましたけれど)
この箱で投影した太陽が、上から二番目の写真「2012 5.21」です。ダンボールのピンホール穴なので、うまく透過していない穴があります。(やはりラシャ紙などに張り替えるべきだった)
箱を使わずに紙(ラシャ紙など)のピンホールだけで投影するとどうなるかというと、このように
見えなくはありませんが、日なたに投影するので、コントラストが低くて識別困難となります。薄曇りだとほとんど見えません。
ちょっとしたピンホールなら、テレホンカードや図書カードのパンチ穴が綺麗な円形で持ち運びが楽でおすすめです。パンチ穴がカードの端のほうなので、光が回り込んでちょっと見にくいですね。大きな板で影を作り、プリペイドカードの穴だけ利用するほうがきれいになるはずです。
さて、ピンホールの太陽投影の計算式をメモしておきます。
ピンホールとスクリーンの距離を(焦点距離に相当するということで)\( f \) (mm)、太陽(Helios)の像の直径を \( H \) (mm)、太陽の視直径を \( \theta \) とすると、
$$ H = 2 f \tan \frac{\theta}{2} $$
となります。太陽の視直径はだいたい 0.5(°)、ググると 0.53(°)ですから、
$$ H \approx 9.25 \times {10}^{-3} f $$
です。
ピンホールを点とします。太陽側は、ピンホールを頂点、太陽表面を円盤とみなした底面とする巨大な円錐で、頂点は \( \theta \) の角度をなしています。スクリーン側は、その巨大な円錐と点対称の位置にある相似の円錐で、高さが \( f \) です。実際にはピンホールには大きさがあって、光も直線で進むのではなく回折で広がりますから、上の式よりは大きくなります。ということで近似すると、
$$ H \approx \frac{f}{100} $$
考え方が合っているかどうかは知りませんが、あちこちのサイトに距離の 1/100 の大きさになると書いてあったので、結果だけは間違いないと思います。(今回の日食でも、だいたいそれくらいの大きさになっていた)
ピンホールの最適な大きさについては、「金環最終チェック! 安全に楽しむ「日食観察ガイド」を公開」(アストロアーツ)の、「月刊星ナビ 2012年6月号」(p.45)、「日食観察ガイド」に載っています(ちなみに、今回インターネットで閲覧した日食案内の中では、全般にこの記事が秀逸でした)。
それによると、ピンホールの最適な直径を \( p \) (mm)、焦点距離を\( f \) (mm)、波長を \( \lambda \) (mm) とすると、
$$ p = \sqrt{ 2.44 f \lambda } $$
ここで波長を可視光の中心付近の 550 nm ( 0.00055 mm ) とすると、
$$ p = 0.0366 \sqrt{ f } $$
ただし、この記事の著者の経験では、この式で求めたより少し大きめの穴のほうが見やすい像になるそうです。
下の式はピンホールカメラの解説でも見かける値の式ですね。
これらの式から、上のダンボールの箱で 250 mm の距離の面をピンホールとスクリーンに使うと、太陽の像の直径は \( 250 / 100 = 2.5 \) (mm)、ピンホールの直径は \( 0.0366 \sqrt{ 250 } \approx 0.6 \) (mm) となります。手元の画鋲のピンが φ1.15 mm なので、紙に軽く開ければ 1 mm 未満になるかなという見込みです。
2.5 mm の太陽では小さくておもしろくないので、もっと大きくする方法はないかと考えるわけですが、それにはピンホールとスクリーンの距離(焦点距離相当)を長くすることです。鏡を使うと隣の建物まで届きますし、日陰に向けて光を反射するのでコントラストが高くなって有利です。鏡面自体の大きさをピンホールとしてもいいですし、反射させた光をピンホールに通してもかまいません。遠くまで届くなら四角い鏡でも太陽の像は丸く(または日蝕の形に)なります。ただし、私は日食のときに鏡を使うのをすっかり忘れていました。鏡は観測場所に置いてあったんですが。
埼玉の天気予報は曇りでした。光が弱いとピンホールの投影は暗くて難しくなります。そこで、ツイッターで紹介されていた方法ですが、老眼鏡を使います。レンズを2つ使えば天体望遠鏡のような構成にできますが、今回は1枚だけです。
百円ショップで度数+1.0の老眼鏡を買ってきました。メガネの度数Dは焦点距離(m)の逆数です。D+1.0の老眼鏡レンズの焦点距離は1mになっているはずです。前日の朝、太陽で確かめてみました。だいたい1mで丸い太陽が投影されているように感じられました。
雲が厚めになることを想定して、筒を作りました。老眼鏡をねじってレンズを外し、ダンボールでくるみ(写真、手前から二番目の筒)、一回り小さい枠で前後を挟み(写真、一番手前の筒)、70 cm程度の筒を2本(写真、手前から三番目と四番目の四角い筒)重ねて、長さ1 m程度の長い筒を作りました。
先端はラシャ紙で丸い穴で絞りにしました。この丸い穴はちゃんと作っておくべきでした。小さな丸穴から大きな丸穴まで作っておけば、太陽の明るさ(雲の薄さ)に合わせて絞りにできました。こんなレンズでも晴れたときには太陽の像がまぶしくなります。また、ダンボール工作で先端方向に隙間ができていると、光が入り込んでぼやけたり、太陽周辺ががたがたになったりするようです。筒の内側は気休め程度に黒く塗装しました。本来はしっかり黒く塗装して、さらに乱反射防止に輪(遮光板)を付けておきます。
筒の末端に付けた紙には太陽の像が写ります。測ってみると、だいたい直径1 cmになっていました。
当日は幸いにも晴れたので、レンズでなくてもピンホールで見えるだろうと、筒の先端のレンズをピンホールに置き換えたものも試しました。日食も見えて、直径は約1 cmです。レンズに比べてうっすらした太陽の像になります。
今回は PENTAX 8×42 DCF 双眼鏡にバーダー社のアストロソーラー太陽観測専用フィルターを取り付けたもので眺めていました。銀色のピカピカしたフィルムで、A4サイズが2800円。こんなに安くて入手容易なら、もっと早くから使っていればよかったと思いましたね。多少の工作が必要ですが、眼視、双眼鏡、カメラなどが1枚で間に合います。酸化して輝きが薄れてきたり、穴が開いたりしたら交換ですが、使った感じでは、思っていたよりも丈夫そうです。
ベイリービーズが話題になっていましたが、金環食になるときの様子は見逃しました。金環食が終わるときは、双眼鏡にかじりついていましたが、あっという間でした。カメラのリモートスイッチを操作する余裕はありませんでした。
(2012/6/8 公開。2012/5/22-6/8 作文)
おそれいりますが、もしも上の本文中の数式(の画像)があるべきところに
というエラー表示があったら、何度かページを再読み込みしてみてください。サーバ側に正常にキャッシュができると数式画像として表示されます。
(2013/7/13)
(2025/2/8) 数式描画を MathJax に変更。
金星の太陽面通過です。とりあえず、この目で見られたのでラッキー。
埼玉では正午前後と13:30すぎの各数分間、雲の向こうにぎりぎり見えました。肉眼では確認できず、双眼鏡で黒点より大きくくっきりした金星が見えました。カメラで撮影できたのは数枚で、そのうちの一番はっきりわかるものを切り取り、拡大しました。EOS Kiss Digital N、EF-S 60 mm、ND 5.0フィルタ。
昨晩から雨で、朝7時ころも雨。第1接触7:10、第2接触7:28、そのあと昼前までは雨が降っていたのでネット中継を眺めていました。おもに眺めていたのは
しばらくして、雨でも雲間から見えたというつぶやきもあり、太陽の南中時刻を過ぎてだいぶ明るくなってきたので見上げたら、雲の向こうにうっすら太陽が。慌てて双眼鏡(アストロソーラー フィルター)や遮光グラス(日食グラス、溶接用の保護メガネなど)をだして、カメラをセッティングしたのですが、撮影開始前に雲が厚くなって何も写らず。双眼鏡では黒点も見えましたが、金星は真っ黒でくっきり丸かったですね。
その後曇りが続き、雲間から見え始めたのは第3接触の13:30ころ。雲の濃淡が激しく変わったので、カメラの露光がうまくいって金星(らしきもの)が写ったのは数枚でした。第4接触の13:47ころにはすっかり曇っていました。
ネットには数々のすばらしい画像がアップされていますが、それはさておき。
眼がいい人(視力1.0が目安?)だと肉眼(と適切な遮光)で金星が見えたそうですが、私の眼では見えません。大きな「肉眼黒点」がぜんぜん見えないくらいで、しかも今日は雲がかかっていましたから。日食はピンホールで投影するのがお気に入りですが、金星は難しいという情報が流れていました。老眼鏡(度数+1.0)で太陽を1cmに拡大して投影すれば見えるだろうかと思っていたのですが、今回は試す余裕がありませんでした。ツイッターを眺めていたら、実際に老眼鏡で観察された方がいました。
老眼鏡を使えば見えたんですね。
金星の日面経過と一昨日の月食のために双眼鏡に携帯でコリメート撮影の準備もしていたのですが、とてもそんな余裕はありませんでした。次の機会――百年以上先――は、もうありません。黒点をカメラに写す方法を工夫してみるとしましょう。
ところで、ずっと「日面通過」と思ってましたが、報道等では「太陽面通過」を使っています。何となく違和感を憶えていましたが、用語についての解説がありました。
「日面経過」の用語について (国立天文台 相馬充さん)
日面通過じゃなくて日面経過がもともとの専門用語だったんですね。「掩蔽」に対して「経過」を使うのが正しいようです。
(2012/6/6)
双眼鏡の太陽ファインダー(?)のようなものです。双眼鏡の三脚アダプターにインチネジが切ってあったので、長いボルト(W 1/4)を取り付けただけ。ボルトの影が真ん中に来るようにすると太陽が視野に入る位置になります。ペンタックスの双眼鏡は曲線部分が多くて、影がどこを向いているのかわかりにくいんですよね。
双眼鏡には「アストロソーラー太陽観測専用フィルター」を付けて太陽を眺めています。双眼鏡本体の影は小さいので、うっかり目視で太陽を見がち。影を大きくしたいなと思って、遮光板をボール紙で作ってみました。
同じ形のボール紙を2枚つくって、左右にはめてみました。双眼鏡の右と左の間隔によっては、隙間ができてしまいます。また、三脚アダプターに凹凸があって、板と干渉します。干渉しないような切り込みを付けると、板が切り離されてしまいます。太陽観察用のアクリル板で作ろうと思っていたのですが、設計が大変そうです。当面はボール紙のままでしょうかね…。この板を付けると、上のファインダー用の長いボルトが付けられないのですが、白い遮光板に映った影を見るとだいたいの方向がわかります。
(2012/6/2)
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