VHS や地デジやテレビやレコーダや LAN やら、浦島太郎状態

(表題の事柄をウェブサーフィンしたというだけの話: 個人用のブックマークです)

2010年11月末でエコポイント満額が終わり、地デジ テレビの駆け込み購入が話題になっていました。うちは集合住宅で部屋まで地デジ電波が届いていない、金がない、置く場所がないということで、当分は買う予定がありません。このごろの地デジやAV機器事情にはすっかり疎くなって浦島太郎です。地デジに完全移行したら、テレビを見ないというのも選択肢ですしね。

今のメイン機器は、画面はソニーのブラウン管14型モノラル、デッキはパナソニック DIGA DMR-EH75V というアナログチューナの 3in1 (VHS、HDD、DVD-R) で、昔の安い AV アンプにつないであります。さらに、以前は安い VHS デッキを3台つないでいましたが、一つ二つと壊れて、今は1台です。

この DMR-EH75V、時々起動しなくなります。動作中に突然 “BYE” と表示してシャットダウンしてしまうのです。熱を持つ機器から離して置き、シャーシの上蓋を外して隙間を空けておくと多少安定しているので、熱に弱いのではないかと思われます。最近、ファームウェアのアップデートを見つけたので更新してみましたが、何か違いが出るかどうかは不明です。内蔵 HDD の対応機種が増えたのは確かなようです。

DMR-EH75V | 最新ソフトウェア提供サービス | DVDレコーダー DIGA(ディーガ) DVDプレーヤー VHS | お客様サポート | Panasonic

DMR-EH75V HDD+DVD+VHS一体型 2006年4月 ダウンロード 2007年10月22日

さて、テレビニュースで地デジテレビ購入の話題が続いていたので、最近のテレビやビデオはどういう状況になっているのだろうか、買い換えるとしたら、どう組み合わせればいいのだろうかと興味がわいてきました。アナログテレビの番組を録画した VHS カセットも大量にあって、VHS デッキが絶滅する前にデジタル化しておきたいところです。

kakaku.com や amazon.co.jp でレビューやクチコミを主に眺めました。

テレビは東芝の REGZA の人気が高いようです。テレビ自体というより、内蔵の HDD や外付けのパソコン用 USB-HDD で撮り貯められるのが人気なのかもしれません。テレビの液晶パネルというとシャープ(亀山)が有名ですが、むしろパネルにどう映すか、倍速ドライブや「綺麗に見える」細かい工夫が各AVメーカの腕の見せ所になっているようです。

そういう味付けは、DMR-EH75V をつないだときに感じたことです。アナログチューナですが、同じ録画をパソコンに持っていって再生させると見た目が悪くてがっかりするんですよね。

部屋が狭いので、32V 型以下に絞ってレビューや仕様を眺めていましたが、フルハイビジョン (1,920 x 1,080) は少なくて、1,366 x 768 が主流のようです。テレビとしてはいいのでしょうが、私の場合はパソコンの画面を流したくなるのが確実なので、なるべく高解像度が希望です。机の上に 32V は大きすぎるような気もします。

布団に寝転んで見上げることを想定すると、視野角を外れて液晶が暗くなって見えないパネルが多いそうです。特に安いものは。売り場でよく確かめたほうがよさそうです。

画面は14型ブラウン管で十分、チューナだけでいいという場合、地デジ最安値は5000円弱です。放送時刻と視聴をずらしたいとき、デジタルの衛星放送も見たいときには録画機能付きのデッキもほしくなってきます。HDD と DVD または BD の録画機能付きというと、5万円以上になってきます。パソコンとの連携を考えると、LAN でファイルを移動したくなりますが、著作権保護機能が入ってくるので、なかなか面倒そう。

検索しながら、消費者側から見た技術動向を調べてみました。

ダビング10や DLNA (LANで共有) について、なんとなくイメージがつかめてきました。コンテンツ保護が強くて使いにくいし、「わくわく感」が損なわれること甚だしいですね。

ダビング10では、録画を DVD (BD) に書き出したら、それを家庭内 LAN の HDD に入れて楽しむことはできないようです。ネットワークを経由して HDD から HDD へムーブ(移動)が原則らしいです。10 回まで試行できるので、かつてのように大事な録画を「ムーブに失敗して消えた!」という悲劇は起こりにくくなったものと思われます。DLNA はサーバとクライアントがあって、機器がどちらかによって動作が違います。各社のカタログからどちらなのかを読み解くのは大変です。

ハイビジョン (HD) でなく標準画質 (SD) に落とし、さらに劣化画像でよければ、画像安定器を通してコピー可能な状態にすることはできるようです。録画の時点で画像安定器を通すように組んでしまうのが楽かもしれません。

手持ちの VHS テープが、録画したのと別の機体で再生すると画像がぴくぴく、ノイズが入りまくるので、画像安定器を買おうかと思っています。使っていた VHS デッキのメーカはほとんど撤退してしまっていて、もともと安物なので修理するのも無駄、むしろ古いので修理自体が不可能かもしれません。

現在売っている VHS デッキは船井か LG 製(の OEM)らしいのですが、フナイ (DX アンテナ) の使用体験記もありました。それなりに使えるようです。

ただし、生産中止になったのか、五千円程度だったのが、この数ヶ月で一万数千円に値上がりしています。

2010年9月現在の記事で、

があります。Amazon の家電&カメラで「VHS」を検索すると今現在の様子がわかります。

詳しくは kakaku.com や各社の製品紹介ページを参考に。

(2010.12.03)

librahack 事件、その後、MDIS 会見

続報。

librahack 事件こと、岡崎市立中央図書館事件の三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS) が11/30午後、会見を行ないました。

(2010.12.01)

librahack 事件、その後

librahack 事件ですが、三菱電機インフォメーションシステムズ(MDIS) が「逮捕された男性への謝罪の意を表明する方針」(読売新聞)とのこと。あとは岡崎市立図書館が librahack 氏に謝るかどうかですね。

もっとも、まだ図書館側はその気はないようです。

朝日新聞@kanda_daisuke (神田 大介)記者の11月26日のツイートより引用:

「岡崎市の会見に出てきました。MDISとの契約見直しに関する正式な発表です。名古屋本社版の夕刊に掲載されますが、ネットには載らないだろうな、と思いご報告まで。 」 http://twitter.com/#!/kanda_daisuke/status/8010442194554880

「岡崎市の会見ですが、市とMDISが契約解除で本日合意したという内容です。今年9月、MDISのシステムを来年1月以降も5年間利用するという契約を市は結んでいるんですが、これはMDISが辞退するという形で撤回されました。」 http://twitter.com/#!/kanda_daisuke/status/8067320454840320

「岡崎市によると、契約の解除に伴う違約金はMDISが負担するそうです。また、次期システムの導入時期は2013年1月に延ばし、それまでは現行のMDISのシステムを使い続けるが、MDISによる保守は無償で行われることになったそうです。」 http://twitter.com/#!/kanda_daisuke/status/8067889504452608

「目新しい要素としては、会見で大場・岡崎市立中央図書館長が、「システムに不具合はない」「MDISに責任はない」とした発言を撤回しました。現時点ではシステムに不具合があり、MDISには不備があったと考えているそうです。」 http://twitter.com/#!/kanda_daisuke/status/8068440719888384

「場氏は会見でlibrahack氏へのコメントを求められ、「たいへん気の毒なことだったと思う」と答えました。」 http://twitter.com/#!/kanda_daisuke/status/8073570836029440

「いわゆるlibrahack事件に対する岡崎市としての見解は、現時点でも、図書館ホームページの「おしらせ」に9月1日付の文書で出されたことに尽きる、ということだそうです。」 http://twitter.com/#!/kanda_daisuke/status/8074146718154752

館長の名前は大場ではなく大羽です。この館長さん、発言のたびに岡崎市立図書館への心証を悪くしていますね。11/26 の会見時点から 11/29 へと状況が動いているので、近いうちに変わってくるかもしれません。

なお、librahack 事件については以前、

でも書きました。岡崎市立図書館で、利用者の librahack 氏が新着図書をチェックする web プログラムを書いて使ったらシステムダウン、図書館が被害届を出して、逮捕されてしまったという事件です。技術的には MDIS が作った図書館システムにバグがあって、librahack 氏のプログラムは、やや頻度は高いもののふつうのアクセスだった、しかも、サイバー攻撃 (DoS) でないことはすぐに明らかになったのに、警察は釈放せず 23 日間も拘束、さらに、処分保留で推定有罪扱いされたまま、という冤罪事件です。MDIS は岡崎より新しいシステムでは不具合をなおしていましたが、岡崎図書館には伝えていませんでした。この事件は HiromitsuTakagi 氏らがいろいろ調査されていて、その後、全国の各図書館向けのカスタマイズ過程で、データベースの個人情報も流出していることが判明していました。

(2010.11.30)

アマレコTV で GV-USB をテレビ化

IO DATA の ビデオキャプチャ GV-USB の付属ソフトが使いにくく、フリーのアマレコ TV をインストールしてみました。テレビとして使うなら、もっと早くに入れておくんだった…

GV-USB の付属ソフト (Cyberlink PowerProducer) では録画設定状態にして初めてやっと小さなプレビュー画面が出て、しかも、録画時はどんどん音がずれていくので、テレビ画面としては使い物になりません。

Windows 7 でアマレコ TV (Ver. 1.15a) を動かすのは条件付きのようですが、いまのところ動いています。最初の起動時に Vista 以降についての警告が出て「OK」を押すと終了してしまいますが、「Shift + Enter」 で設定画面に入れます。

の通りに設定していけば簡単です。解説ページだけ見ているとアマレコ TV は怖じ気づきそうになりますが、視聴用のテレビとして使うだけなら、設定はデフォルトで大丈夫です。せいぜい、入力デバイスを GV-USB にするくらいでしょう。

テレビ画面はダブルクリックで最大化されます。画面表示の遅延も少なく、ほぼリアルタイムです。

録画については、mpeg にするなら付属ソフト (PowerProducer) がよいかもしれません。アマレコ TV では指定したコーデックの .avi になり、mpeg 化には変換が必要になります。

ちなみに、当方の環境では、PowerProducer で録画した mpeg ファイルを Windows Live ムービー メーカー 2010 で開くと、ムービー メーカーが異常終了して、しかも、プロセスが残ったままになるという現象が起きています。タスクマネージャでプロセスを見ると、何度かムービーメーカーを開いて落ちると、そのたびに MovieMaker.exe が残って増えていきます。CPU をどんどん占有していくので、MovieMaker.exe のプロセスを強制終了する必要が出てきます。

(2010.11.29)

(追記)

この文章を書いたとき、TVチューナーはアナログでした。 (2012/3/17)

(追記)

GV-USB は Windows 8 (64 bit) でも付属 CD-ROM のドライバで動きました。VHS出力をコンポジット入力して、付属ソフト(PowerProducer)で見ようとしたら落ちました。アマレコTVでは視聴可能でした。録画もできるようです。

(2013/6/8)

ホスティング サーバに LaTeX と mathTeX を導入

 y=A\int_0^\pi \sin x \  dx

公開しているホスティング サーバで LaTeX の数式を扱えるように LaTeX と mathTeX をインストールする試みです。telnet や SSH でログインせずに FTP (SFTP) で環境を構築できるかどうか?

ローカルの仮想マシン (Ubuntu 10.04 desktop) に Linux 版の LaTeX を導入、WordPress のプラグインとして使うために mathTeX をコンパイルして導入することには成功しました。必要とした容量は約200 MB です。ローカルの仮想マシンにTeX Live (LaTeX) をインストール (2)

その仮想マシンから、インターネットに公開されているホスティング サーバに転送することで環境構築を試みます。

Linux で動く FTP・SFTP クライアントは何があるのだろうと検索したら、FileZilla が使えそうです。ターミナルからコマンドでアクセスしてもいいのですが、今回は Windows で慣れている FileZilla にしておきます。FileZilla のサイト (FileZilla – Client Download) に行ったら、Linux ではディストリビューションのパッケージ管理システムを使いましょうと書いてありました。 Ubuntu 10.04 desktop のアプリケーションから Ubuntu ソフトウェアセンターを開き、FTP または SFTP で検索すると FileZilla が見つかります。インストール実行。SFTP で接続できました。

どこに LaTeX と mathTeX と mimeTeX を置くか、ディレクトリ構造、将来的なパーマリンクを考慮して決定します。

まず、LaTeX (と dvipng)について、仮想マシンの TeX Live ディレクトリをそのままホスティング サーバに転送します。エラーもなく転送終了…が、転送結果を見ると、bin/i386/latex が存在しません! 仮想マシン側をよく見ると、なんと、latex は pdftex へのリンクでした。実は bin/i386-linux/ 以下の実行ファイルにはリンクが多いようで、FileZilla ではリンクは転送されないんですね。dvipng は実体がありました。

仮想マシン側で bin/i386-linux/sample.tex という LaTeX のファイルを用意して、 ./latex sample.tex のかわりに ./pdftex sample.tex を実行してみました。だめですね。呼び出されたファイル名によって処理を変えているのかもしれません。latex というリンクファイルの名前を変えておいて、cp pdftex latex と名前を変えてコピーしました。それから ./latex sample.tex を実行してみると、うまく動きました。リンクになっている実行ファイルは、リンクの実体をリンクの名前に変えてコピーしておく、これでどうにかなりそうです。

ということで、仮想マシン側で

cp pdftex latex

を実行します。新しくできた latex をホスティング サーバに転送、パーミッションを実行可にします。

ともかく、気を取り直して、bin/i386/ にある実行ファイルのパーミッションを実行可にしておきます。使いもしないファイルを実行可能にするのがまずいとしても、latex と dvipng の二つは実行可にする必要があります。

ホスティング サーバでの  latex と dvipng のフルパスを確認し、mathTeX をコンパイルします。

cc  mathtex.c  -DLATEX=\”/インストール先へのパス/texlive/2010/bin/i386-linux/latex\”  -DDVIPNG=\”/インストール先へのパス/texlive/2010/bin/i386-linux/dvipng\”  -o mathtex.cgi

mathTeX のウェブサイトから cc の書式をコピー&ペーストしたら、コンパイルオプションを示す「-」が別の似た文字に化けていて、しばらくはまっていました….

コンパイルされた mathtex.cgi をホスティング サーバに転送します。ファイルのパーミッションを実行可に、ディレクトリを書き込み可にします。デフォルトではキャッシュ用のサブディレクトリが作られるので、ディレクトリが書き込み可となっている必要があります。

ブラウザで mathtex.cgi を引数なしで実行してみます。

https://www.makisima.org/v3/latex/mathtex.cgi

これで黒い文字で No expression supplied と表示されれば正常です。赤い文字でエラーメッセージが表示されたら、http://www.forkosh.com/mathtex.html の Run-time error messages… を参照して対処します。実は、latex がリンクになっていて転送されない、さらに、pdftex という名前では動かないというのは、このエラーメッセージ “(7) Can’t run latex program: check -DLATEX=\”path\”, etc. See mathtex.html#message7″ で気がついたのでした。

数式でも試してみます。

https://www.makisima.org/v3/latex/mathtex.cgi?y=x^2

数式画像が表示されました。

成功です。

SFTP で眺めると、 mathtex のディレクトリにサブディレクトリ mathtex ができて、ログとキャッシュ画像が生成されています。

ついでに WordPress の mimeTeX プラグインの http URL を mimeTeX から mathTeX に変えておきます。

この下に積分記号の式が表示されていれば、プラグインの設定も成功です。

  • y = A ∫(0~π) sin x dx   ・・・・・・・・・・ これは文字
  •  y=A\int_0^\pi \sin x \,  dx   ・・・・・・・・・・ WordPress の プラグイン経由、[ tex ]…[ / tex ]
  • y=A\int_0^\pi\sin{x}\,dx ・・・・・・・・・・ LaTeX と mathTeX で生成、<img src=”…”> タグで直接表示
  • y=A\int_0^\pi\sin{x}\,dx ・・・・・・・・・・  mimeTeX で生成、<img src=”…”> タグで直接表示
  • y=A\int_0^\pi \sin x \, dx ・・・・・・・・・・ LaTeX の表記

一旦、ローカルの仮想マシンに LaTeX と mathTeX の処理系をインストールし、それを FTP でホスティング サーバに転送することで、SSH やコンパイラが使えないサーバでも、LaTeX と mathTeX が動作可能なことが実証されました。

mimeTeX より LaTeX + mathTeX のほうが数式が美しいと思うのですが、いかがでしょうか。

(2010.11.18)