雪の王蟲


雪の王蟲 雪の王蟲 雪の王蟲 雪の王蟲

2月8日(土)~9日(日)の大雪で、このあたりの積雪は 30 cm くらいだったそうです。

10日になってから駅前、本屋、スーパーなどをまわってみましたが、雪かきでできた大きな山があちこちにありました。雪だるまは数カ所しかなくて、雪で遊ぶ子供が少ないのか、仕事が忙しくて余裕がないのか、歳で体がきかなくなっているのか、なんでしょうね。ツイッターでは雪の芸術作品がいろいろリツイートされていました。たとえば、

創作、想像力。

このツイートがすごい回数リツイートされていました。たしかに。

リアルタイム検索すると、王蟲を作っている方がたくさんいます。

子供がいる友人たちはかまくらを作っていたようです。(十分に固めないと崩れて生き埋めになるぞという警告のツイートもまわっていました)

雪の王蟲(一日経過)

一番上の写真の像、一日経ったら表面が融けて化石か菌に覆われたようになっていました。

(2014/2/11)

雪の王蟲(その2) へ続く

URLメモ:「幣原先生から聴取した戦争放棄条項等の生まれた事情について」

昭和三十九年二月
幣原先生から聴取した戦争放棄条項等 の生まれた事情について
— 平野三郎 氏記 —

http://kenpou2010.web.fc2.com/15-1.hiranobunnsyo.html

憲法制定に関わった元首相・外交官の幣原喜重郎が生前にオフレコで語ったということらしい。戦争放棄と象徴天皇制は幣原がマッカーサーの威を借る形で憲法に入れ込んだものだと。さらさらっと、すごいことが縷縷述べられています。

昔から9条の真意がよくわからないと思っていたのですが、こんな覚悟があったんですね。これではアメリカに押し付けられた憲法なんてことは言えません。むしろ、軍事力以上の外交的な武器として日本のためにつくられていたことになります。知りませんでした。(不勉強…)

(2014/1/17)

『中国化する日本』 (與那覇潤 著)の感想

おもしろい本でした。2011年11月の出版で、タイトルはあちこちで見かけていたのですが、タイトルで敬遠していました。

「中国化」というのは(世界で初めて)宋の時代に始まった近世(~現代)の社会システムのことです。日本はそれを拒んで江戸時代化の道を進んできた。そしていま日本と世界は… といった具合に歴史を解釈しています(合ってる?)。

内容が詰まっている割には語り口が軽妙なので、ニヤニヤしながら読めてしまいます。大量の出版物のツマミ食いという面もあって、この段落は誰かが本で言ってた内容に近いな…と思うと、カッコでその本の著者と題名が書いてあったりします。

私の知識は高校の世界史(西洋史&マルクス主義に偏りあり)で止まっているので、なるほど~、そういう見方ができるのね~、と新鮮でした。私は「中国化」ではない道も何かあるんじゃないのかなと期待したいんですが、どうなんでしょうね?


(ツイッター側でツイートの埋め込み方が変わったのか、WordPress側の設定が変わったのか、単体でURL一行を書くだけでは表示されないようです。ツイッターの側で示されたコードも書き込んでみました。)

(2014/1/15) (Facebook への投稿を改稿)

いまどきのアドレス帳はどうなっているのか

アドレス帳のデータベース移行の下調べ」の続きです。個人的なメモなので、事実誤認があるかもしれません。

そもそも、いまどきの住所録というものはどんな形式になっているのでしょうか。

Windows のアドレス帳

新しい Windows OS では直接 vCard 形式で入っていると思い込んでいたのですが、Windows 7 のときに他のプログラムとのやりとりに vCard 形式を使っていたということのようです。

現在稼働する Windows 7 がないので確認できませんが、古い Windows 7 起動ドライブを探したら、  %userprofile%ContactsContactsアドレス帳 と表示)に拡張子 .contact のファイルがありました。人名ごとのファイルになっていて、自分でこれを定期バックアップする設定にしていたと思います— と思ったら、これも Vista 時代の古い名残にすぎなかったようです。私は Live メールも Outlook のメールも使わず、メールは Thunderbird 一本槍なので、これらはあまり把握していません。

Windows 8 では標準とされるアドレス帳自体がクラウドにあるようです。

なにしろ、Microsoft アカウントにはサインインせず、ストア アプリもまったく使っていないので、さっぱりわかりません。

  • ASCII.jp:Windows 8付属のアドレス帳やメールはどの程度使えるか? (1/3)|塩田紳二のWindows 8 IN-N-OUT
    • Windows 8では、これまでデスクトップアプリとして提供されていたメールやアドレス帳といった機能は、Windowsストアアプリとして提供される。
    • Windows 8ではこれらが、「メール」「カレンダー」「People」「メッセージング」として付属する。Windowsストアでは、これらは4つでセットのアプリとしてまとめられている。
    • 基本になるのは「People」だ。これは連絡先情報を管理し、SNSサービスと連動するようになっている。「Hotmail」(Outlook.com)「Facebook」「Twitter」「Gmail」「LinkedIn」といったサービスから連絡先情報を集めて、これらをまとめてひとつのリストとして表示するアドレス帳アプリである。

Windows アドレス帳の %userprofile%Contacts フォルダは Windows 8.1 にも存在していて、新しい連絡先を作ることも可能です。ここを経由して各種アドレス帳や People などをつないでいくことができそうです。

エクスプローラーで %userprofile%Contacts フォルダを開くと上のほうにメニューがあって、「Windows アドレス帳にインポート」は

  • CSV (カンマ区切り)  (文字コード UTF-8)
  • LDIF (LDAP サーバー)
  • vCard (VCF ファイル)
  • Windows アドレス帳ファイル (Outlook Express アドレス帳)

「Windows アドレス帳のエクスポート」は

  • CSV (カンマ区切り)  (文字コード ANSI)
  • vCard ( .vcf ファイルのフォルダ)

と書いてあります。

英語ですが、Wikipedia に概要が載っていました。拡張子 .contact のファイルは UTF-8 で XML 。vCard で扱うときは Version 2.1。同期用の API もあるらしい。

Windows 8.1 では Windows アドレス帳のヘルプがなくなっていて、どの項目も「この内容は、もうご利用いただけません。」になります。

Outlook 2010 の連絡先

Outlook 2010 の連絡先は、それぞれの人の連絡先を [ファイル] → [名前をつけて保存] で保存しようとすると、vCard  や テキスト などが選べます。複数の人の連絡先を同様に保存しようとするとテキストしか選べません。個別の vCard で出力されたファイルの中身を見ると、VERSION:2.1 で冒頭 Shift-JIS 、だいぶ Microsoft の独自拡張がありそうな感じです。

Outlook 2007 の vCard については、

また、

  • vCard ファイルのインポート – Gmail ヘルプ
    • たとえば、Outlook で vCard ファイルにエクスポートすると、添付ファイル、配信先リスト、連絡先の画像、[表題] 欄、[メモ] 欄の文字書式などのデータが除外されます。

さて、Outlook の連絡先を全部エクスポートするのはどうやるのか、ユーザーインターフェース自体わからなかったのですが、

に書いてありました。[ファイル] → [開く] → [インポート] → 「インポート/エクスポート ウィザード」で「ファイルにエクスポート」を選んでいきます。エクスポートする時でも「開く」→「インポート」から選ぶというのは、とても奇妙なユーザーインターフェースですね。

あるいは、Microsoft の解説では、

とのことで、[ファイル] → [オプション] → [詳細設定] → [エクスポート] から [エクスポート] を選択、あとは同じく 「インポート/エクスポート ウィザード」で「ファイルにエクスポート」を選んでいきます。こちらのユーザーインターフェースでも、エクスポートを選んでいるのにウィザードにインポートも入っていて奇妙です。階層も深くて見つけにくいですし。

「ファイルにエクスポート」で選べる形式は、

  • Microsoft Access 97-2003
  • Microsoft Excel 97-2003
  • Outlook データ ファイル (.pst)
  • テキスト ファイル (DOS、カンマ区切り)
  • テキスト ファイル (DOS、タブ区切り)
  • テキスト ファイル (Windows、カンマ区切り)
  • テキスト ファイル (Windows、タブ区切り)

Microsoft の解説によると、一般的な選択肢は、CSV ファイルとも呼ばれている [テキスト ファイル (Windows、カンマ区切り)] です。 とのこと。ともかく、形式を選び、エクスポートするフォルダ(「連絡先」)を選択して、ファイルに保存します。

Outlook 2010 へのインポートは、

  • vCard ファイル (.vcf) のインポート
  • 他のプログラムまたはファイルからのインポート

が使えそうです。リストの中に「インターネットメールやアドレスをインポート」もありますが、 Outlook からという前提です。vCard以外、「他のプログラムまたはファイルからのインポート」の形式は、

  • Microsoft Access 97-2003
  • Microsoft Excel 97-2003
  • Outlook Express 4.x、5.x、6.x、または Windows Mail
  • Outlook データ ファイル (.pst)
  • テキスト ファイル (DOS、カンマ区切り)
  • テキスト ファイル (DOS、タブ区切り)
  • テキスト ファイル (Windows、カンマ区切り)
  • テキスト ファイル (Windows、タブ区切り)
  • ロータス オーガナイザー 2000
  • 個人用アドレス帳

となっていて、形式によりますが、オプションで、

  • 重複した場合、インポートするアイテムと置き換える
  • 重複してもインポートする
  • 重複するアイテムはインポートしない

を指定できます。

つまるところ、Access 2010 の連絡先と他のソフトのアドレス帳との出し入れは、個別 vCard で一個ずつやるか、一気に CSV でやるかということになりそうです。Access や Excel でも 2010 形式は対象外のようで不思議。また、Office なら、おそらく外部から操作(同期)することも可能でしょう。iTunes が Outlook の連絡先と同期できるのだから、頑張ってプログラムすれば、たぶん操作できるはず。

インターネット上のアドレス帳

ふと見た Yahoo!アドレスブック では

  • インポート
    • gooメール(.CSV形式)
    • Microsoft Outlook(.CSV形式)
    • Mozilla Thunderbird(.LDIF形式)
    • Yahoo!アドレスブック(.CSV形式)
  • エクスポート
    • Microsoft Outlook(.CSV形式)
    • Mozilla Thunderbird(.LDIF形式)
    • Yahoo!アドレスブック(.CSV形式)

となっています。

Gmail では「連絡先」と表現していて、

  • Gmail の連絡先のエクスポート – Gmail ヘルプ
    • Google アカウント間で連絡先を転送するには、Google CSV 形式を使用します。この方法は Google コンタクトのバックアップとしておすすめします。
    • Outlook、Yahoo! メール、Hotmail、その他のアプリケーションに連絡先を転送するには、Outlook CSV 形式を使用します。
    • Apple アドレスブックに連絡先を転送するには、vCard 形式を使用します。

とのこと。なるほど。ふだん Windows を使っていても iTunes や iOS は Apple なので vCard であるかのような気がしていたんですね。CSV でも一番主流なのは Outlook に合わせた形式だと。

その他

日本用のソフトでは

  • Jアドレス
  • ContactXML

という形式の規格もあるのですが、私が現在使っている範囲のソフトでは対応していないようです。携帯電話や年賀状ソフトでこの形式のファイルを使っていると思われます。

vCard の概要については、Wikipedia がまとまっています。ここから仕様もたどれます。

自分で作るなら、vCard か CSV で最低限の相互運用性を確保しつつ、好みで設計することになりそうです。

(2014/1/9)

(追記)

データ(コンテンツ)もソフトウェア(サービス)も、どんどんインターネット(クラウド)上に移行しているようです。Office 2013 (Outlook) 関連も iOS (iTunes) 関連もクラウドへ。ローカルのファイルと同期させるというより、クラウドのサービスから別のサービスに同期させるという感じ? パソコンの減少(Windows 減・Mac 増)、スマートフォン・タブレット・Android・iOS の増加ということから、どこにいても同じ環境で(同じアドレス帳で)アクセスするためには、インターネット上に置いておくほうが自然なんでしょうね。

(2014/1/11)

アドレス帳のデータベース移行の下調べ

(このページは現在進行形・試行錯誤中のメモ書きなので、内容が適切かどうか確認しておりません。あしからず)

ハガキの宛名印刷には Access の住所録のデータを Word で印刷という方法をとっています。データベースは Access 95 から 2000 のころのサンプルを手直ししながら使っているのですが、これだけのために Access 付きの Microsoft Office を購入するのももったいないですし、それ以上に Windows と MS Office というプラットフォームに制限され続けるのもおもしろくありません。

フリーのデータベースというと、WordPress で使っている MySQL、日本でユーザが多いという PostgreSQL、ファイルで組み込めて PHP にも含まれる SQLite、OpenOffice などの BASE (中身は Java の HSQLDB) といったところでしょうか。

WordPress を利用しつつ、自分で使いやすいように作ればいいように思うのですが、まずはデータベースと SQL をおさらい — 勉強しなおしです。Access のデータベースの中身をそのまま SQLite に移行することにします。ちょっと触るだけなら、サーバ不要のデータベースがよさそうですし、Mozilla も使っていますしね。

Windows のシェル用バイナリをダウンロード。解凍すると sqlite3.exe という単独の実行ファイルになっています。日本語の解説は、

一応、DLL もダウンロード。C:\Windows\System32\ に sqlite3.dll をコピー。(この DLL がなくても ODBC ドライバーは動く)

Access からエクスポートできる種類の中に ODBC データベースがあります。SQLite のドライバがあればエクスポートできます。

日本語解説のリンク先である配布元の文章を読むと、Windows が 64 bit でも、使うソフトが 32 bit なら 32 bit を使うように書いてあるので、32 bit 版の sqliteodbc.exe をダウンロード、実行(インストール)。

コントロール パネル\システムとセキュリティ\管理ツール から「ODBC データ ソース アドミニストレーター (32 ビット)」 を起動。「システム DNS」に「SQLite3 Datasource 32 ビット SQLite3 ODBC Driver」ができています。(…たぶん。いろいろな操作を実行したあとに確認したので、この時点では違うかもしれません。一度なにかを設定すると、削除したつもりでも、設定がどこかに残って、次に使われたりするので、初期の状態がわからなくなりました。具合が悪かったら、このへんをいじるといいはず…)

手元の Access 住所録 を Access 2010 で開きます。テーブルを開きます。テーブルは一つだけでした。リボン「外部データ」→「エクスポート」→「その他」→「ODBC データベース」にエクスポート。

ダイアログで、「住所テーブルのエクスポート先」はデフォルトの「住所テーブル」(ODBC データベース)のままでもいいのですが、文字コードが気になるので「mxJushoTable」(ODBC データベース)に変更。

「データ ソースの選択」ダイアログで、「コンピューター データソース」タブ、データソース名「SQLite3 Datasource」を選択、「OK」。そうすると、Access ファイルと同じディレクトリに 「sqlite.db」 というファイルができます。テキストエディタで無理やり開くと、日本語部分は概ね UTF-8 になっているようです。Access が UTF-8 なのか、SQLite3 ODBC ドライバが UTF-8 にしているのかは不明。

sqlite3.exe で sqlite.db を開けます。 .output でファイル名を指定して .dump すると、中身が SQL で書かれたテキスト ファイルに落ちます。これは UTF-8 でした。簡単なヘルプは .help で。cf.  Command Line Shell For SQLite (コマンドの解説)

UTF-8 がどうこう言っているのは、ODBC ドライバに日本語が通るパッチを書いている方がいるからです。ただし、それがちょっと古い(2008/05/24, 2009/08/23)ので、かえって適用しないほうが無難かなと思いました。すくなくとも、私が現在 対象にしているデータベースに関してはドライバの日本語化を考えずに済みそうな感触です。

(2014/1/8)