このごろは 気象庁 | レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻) をはじめとして、天気予報のサイトではリアルタイムの雨雲分布を表示してくれます。しかし、現実に見えている雲がどこの雲なのかなんて意識したことがありませんでした。越谷市の竜巻の翌日、あらためて空を見上げると、積雲のかなた、遠くに積乱雲がありました。積雲という言葉も知らなかったのですが、
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- 雲の名前(種類)
- 似ている雲の見分け方 → 積雲と積乱雲の見分け方
積乱雲は、「乱」=「降水(雨・雪)」が示すように、積雲が非常に発達し、その下では雨や雪を降らせるようになったものです。
から、近くにプカプカ浮いているのが積雲、地平線近くが黒くて高くまで突き出している入道雲が積乱雲と判断しました。
埼玉で眺めていたのですが、レーダー・ナウキャストで赤くなっている方向にそれぞれ積乱雲が見えていて、その手前には雨雲がありません。地図上の赤いところにある雲がそのまま見えているものと考えられます。埼玉のここから、隣県の雨雲の場所まで、だいたい 50 km です。積乱雲のてっぺんまで、地平線から 15° ほど。角度の測り方は、腕を伸ばしてゲンコツ一つで 10° とみなしています。
積乱雲の高さは、50 [km] × tan 15° ≒ 13 [km] ≒ 10 [km] となります。それぞれの数字については、有効数字は1桁以下で、暗算できる程度の概算とします。tan 15° ≒ 1/4、tan 7° ≒ 1/8 といった具合に、三角関数もリニアで近似 という感じで。
積乱雲の高さを検索すると、積乱雲 – Wikipedia で
積乱雲の雲頂高度は高緯度地域で4~10km、日本を含む中緯度地域で5~16km、低緯度地域で6~19km付近に達し、たびたび航空機の航路上の障害物となる。
積乱雲は、雲の底の高さ(雲底高度)が地上付近から2,000mと低く、雲の高さ(雲頂高度)は10,000mを超えることがある、非常に背の高い雲です。
とのことなので、だいたい高さ 10 km という概算で合っているでしょう。
50 km 先の積乱雲が仰角 15° で高さ10 km 前後という数字の組と見た目を覚えておけば、もう少し近い積乱雲でも距離が把握できるかもしれません。もっとも、見上げるような入道雲だと誤差が大きくなりそうですね。ともかく、晴れた日なら 50 km 先の雲でも見えるということは確認できました。星を見るとき、高度 5~10° の低い空を観測することがありますが、いつも雲がかかっているように感じるのも当然だったんですね。
(2013/9/3)